機動戦士ガンダムUC episode 4「重力の井戸の底で」Aパート 感想
冒頭部分についてはこちら
で。
無料配信分ですが、マーサの「詳しく訊いてみたいものだわ、ザビ家の遺児の処遇にまさる、議長の懸案というものを」ってすごくいい皮肉だと思います。
シナリオ小冊子によると、この時のマーサの笑みは「いざという時、男って」という微笑みらしいです。
『箱』の正体を知って、ミネバのところへ来るリディ。
ミネバにまったく相手にされていないところが見ていて可哀そうになってきます。
しかしそこがリディらしくていい。
ガンダムに必要なのはやっぱりこういうヘタレ(これ書くの何度めでしょう?)。
これでアニメ版のみの人に、リディが『箱』の正体を知ったことがわかるかちょっと心配です。
大事な話を聞いたのはわかるが、それが『箱』のこととはわからないような気がします。
逆に言うとアニメ版では違うことが話されている可能性もあります、一応。
場面は変わってオーガスタ研のマリーダとマーサ、アルベルト。
アルベルトがマリーダにほれてるのが露骨。
時間がないからしょうがない。
ローナンとブライト。
移民評議会の名前が出てこないと思ったらパンフレットやらシナリオ小冊子には書いてありました。
特に無くなった設定というわけではなさそう。
ローナンが移民評議会議長というのは、設定的には大事ですが物語的には知らなくても進むので特に問題はないでしょう。
ブライトとの会話中にドワイヨン襲来。
ブライトに聞かれていないんでしょうか?
聞いていて、マーセナス邸にミネバがいたという事実を、ブライトが知っていることが重要になる展開でもあるんでしょうか?
ちなみに、小説版ではローナンはブライトをゴルフ場によびだしています。
ようやく出てくるバナージ。
早々にフラストにぼこられます、っていうかアニメでフラスト・スコールがようやく目立ちました。
いや、小説でもこんなもんか。
ところで、ポイントがダカールからトリントンに変更になっているにもかかわらず、とびきり面倒な場所と言われているのはなぜなんでしょう?
連邦首都があるところとは比べるべくもないと思いますが。
距離の問題でしょうか?
小説版のトリントン基地は「先にジオン残党の襲撃を受けて以来、中央からは忘れられている場所」という酷い言われようだったのに。
ダイナーの老主人とミネバ。
ここは6巻ではなく7巻の内容。
「いいくいっぷりだ若い娘さんにしちゃ気取りがなくていい」という台詞は小説版にはない台詞ですが新規に入れた意図がよくわかりませんでした。
シナリオ小冊子には、「ガーンと恥じ入るように」と書いてあります。
本気でお腹が空いていたってことでしょうか?
それとも1巻でバナージと食べ歩きしたことで変わったというアピールでしょうか?
本当によくわかりません。
普通に考えれば、ミネバに対して的外れと言うレベルじゃない。
前半の一番の見どころはここだと思うのですが、台詞自体は小説版の台詞の方が好きです。
「そういう聞き方には、大人ならではの狡い答え方がある」というのが好きなんですが。
忘れていましたが、モノローグを使わない映像表現なので、この時ミネバが何を考えているのかわからないのもやっぱり残念かも。
しかし、ミネバはお金をもってたのか、絶対使ったことないでしょう。
ただこのシーンの一番面白いところはガルマの声でシャアを語ることなのは間違いない。
ミネバの移送をアルベルトに伝えるマーサ。
アニメ版で一切触れられることのなかった、ユニコーンガンダム2号機ことバンシィがついに登場します。
ここまでよく隠してこれました。
AGE-1からAGE-3まですでに流出させていたり、ネタバレで商品を延期させたのと同じ企業とは思えません。
パンフの写真を見ると腕に新ギミックが搭載されるようです。
舞台挨拶でも福井春敏さんが言っていました。
HGUCの発売は2012年1月だそうです。
「HGUC ユニコーンガンダム2号機 バンシィ」、ユニコーンモード&デストロイモードの2種で2012年1月発売! | GUNDAM.INFO | 公式ガンダム情報ポータルサイト
砂漠のバナージとジンネマン。
バナージの「……やりました……やったんですよ!必死に!!その結果がこれなんですよ!!
モビルスーツに乗って、殺し合いをして、今はこうして砂漠を歩いている!これ以上何をどうしろって言うんですッ!何と戦えっていうんですかッ……!!」は今回の最高演技。
素人っぽさが、投げやり感にうまくつながっていて非常にいい演技になってます。
中の人である内山昂輝さんは舞台挨拶でみて以前よりなんとなく垢ぬけた印象を受けました。
今はICUに通っているんでしたっけ?
砂漠のシーンをちゃんとやれたのは、本筋と関係ないといっても小説版6巻の内容を時間をかけてやった最大の成果だと思います。
バナージとジンネマンの関係は、Bパートや今後につながりますからね。
ジンネマンの「大自然ってやつは、人を哲学者にすんのさ」などの茶目っけのある台詞が全てカットなのは残念。
みんなが祈っていたおかげで砂嵐(シムーン)は来ませんでした。
フロンタルとの通信。
フロンタルがハマーンとか口に出して言うとなんとなくグッとくるものがあります。
そして隣のアンジェロの表情がころころ変わるのが面白すぎる。
今回台詞はありませんので、ファンの方は次回ローゼン・ズールで活躍してくれることに期待しましょう。
ガランシェールから降りてくるロニとすれ違うバナージ。
ちょっとだけ会話がありますが、ほとんど無いようなものです。
もちろん一緒に宇宙世紀憲章の碑文のレプリカを見に行ったりもしません。
アニメ版のみの人には『箱』の正体のヒントなしか……
バナージがロニを見ていたのは小冊子によると、「ちょっとかわいいので」だそうです。
おい……
そして妙にきれいなルッグン。
ジオン残党に協力をよびかけ、旧式のMSがいっぱい出して古参を喜ばせようとすします。
ドライセン、ドラッツェで味を占めたんでしょうか?
機体デザインは全体的にリファインされていますが、このうち何体が立体化されるのでしょう?
絶対カットされると思っていたボーンフィッシュが出てきたのは意外でした。
シャンブロは水中ではグラブロみたいです。
ひきづられるアクアジムはなんだか作りかけのプラモデルみたいでシュールでした。
ラー・カイラムに着艦するデルタプラス。
小説版ではここでトライスターと軽く戦闘があるのですが、着艦の腕でトライスターに認められるように変更になっています。
おかげで小説版よりもトライスターがいい人な様な気がします。
地味にはなりましたが、このおかげで「おれを踏み台にしやがった……!?」というオマージュ台詞がカットされましたので良い変更だと思います。
ジェスタがUC計画用の機体の説明がカットされており、観ているだけではトライスターやジェスタの存在がよくわからなくなりました。
ジェスタがユニコーンの随伴機であるというのは、パンフレットには書いてありますので、設定が変わったわけではないようです。
Aパートはここまで。
Bパートに続きます。
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