ガノタのチラシの裏

ガンダムについて思いついたことを気ままにかいています。

episode 3「ラプラスの亡霊」Bパート 感想

 Bパートはハサン先生とミヒロの会話から。
 小説版通りですがミヒロの「いたの?」という棘のある台詞の演技がすごくいいと思います。
 ハサン先生の「ニュータイプとオールドタイプの格差」についてはカット。
 なくてもいいと思いますが、Ζからいるハサンが言ってこそ意味のある台詞だと思いますのでやっぱり残念かもしれません。
 マリーダの「それでもと言い続けろ」はバナージにとって大事な台詞ですが、この場面を小説で読んだときはあまり印象に残りませんでした。
 アニメ版のみの人がちゃんと覚えているといいですが。
 ミヒロのリディへの感情は、ハサン先生の「察してやれ、リディ少尉まで帰ってこなかったんだからな」と、タクヤとバナージの「ミヒロ少尉にリディ少尉が生きてるってことだけでも教えてやれりゃあな」「そういう関係だったんだ」の台詞で察しろってことですね。
 これまで多くがカットされたリディとミヒロの会話ですが、普通にわかるんでこれでいいかもしれません。
 そして前回のスタッフコメンタリーで言われていたレクリエーションルームのことですが、ビリヤードみたいなゲームができるということみたいです。
 なんか反応しづらいです。
 わざわざコメンタリーで思わせぶりにいうことか?っていう……





 場面は代わって地球のマーセナス邸。
 ドワイヨンとローナンがついに登場。
 っと思ったら出番はこことEDのみ。
 ローナンの台詞に至ってはゼロでした。
 ちなみにこのローナン、作中の登場人物で、この時点で「ラプラスの箱」の正体を知る数少ないキャラクターです。
 リディの姉の出番はカット。
 今後も出てこないかもしれません。





 対して宇宙ではついにマーサ・ビスト・カーバイン登場。
 声優は塩田朋子さんという方だそうです。
 いやらしくていい演技だと思います。
 会話は原作通りですが、バンシィ(ユニコーン2号機)についての部分は2巻同様バッサリとカット。
 アニメ版ではバンシィの存在をに臭わせることさえ一切ありません。
 嫌でもアニメ版4巻で出てくると思いますが、アニメ版のみの人には「2号機いつでるんだ?」というドキドキがありませんね。
 ……別になくてもいいのか?




 出撃前のバナージとダグザ、コンロイ、オットーの会話。
 この場面では、淡々と紅茶を作ってるオットーが、すごくいい味を出していると思います。
 紅茶監修までつける徹底っぷり。
 「宝探し云々」とバナージは言っていますが、ユニコーンの指定座標を次々目指していくのが物語の基本ライン、と言うのはアニメ版のみの人にちゃんと伝わっているでしょうか?
 小説版を読んでいて変な先入観のある私がいうのも難ですが、なぜ「ラプラスの残骸」を目指すのかちょっとわかりにくいと感じました。
 部屋をでてからのダグザとコンロイの会話が大幅カットなのは残念かもしれません。
 でも短くまとまっているのでこれはこれでいいのかも。
 ここからはおっさんが輝きます。
 特に、機動戦士ガンダムUCはオットー・ミタスの成長物語なのです。





 ダグザの軍人としての描写はガンダムの中でもかなり丁寧です。
 対してギルボアの出撃場面が人情味あふれると言うか、やっぱりジオンのほうがいい人っぽいよね?というのがガンダムっぽいというか。
 敵に気づくバナージのシーンは、ニュータイプのあのキュピーンのSEがあっても良かったように思いますが特になし。
 たぶんユニコーンでは一回も出ていないはずです。
 ギルボアから情報を得たダグザが、ネェル・アーガマに通信している場面のバナージの目の動きがいい感じ。
 で、ダグザが出ていくときの「違う……違うんですよ。そういうことじゃなくて、おれは……」というなんとも冨野監督っぽい台詞ですが、小説版を読んだときには感じなかったのですが、映像としてみるとなんか違和感。
 こういう台詞回しってやっぱり難しいなと感じました。
 それとも違和感を覚えたのは私だけでしょうか?
 シナンジュに一矢報いて散るダグザですが、小説版であったフロンタルの「冗談ではない!」はカット。
 私はオマージュをやめてほしいと思うタイプなので良改変だと思ったのですが、特製シナリオ冊子にはちゃんと存在しています。
 これは単に、尺の都合でカットされただけなのでしょうか?
 ということで、これからもオマージュ台詞はありそうです……
 そこからはバナージ無双。
 ギラ・ズールやシナンジュ相手にやりたい放題。
 フロンタルが「聞こえているならやめろ――」の台詞をいうときの、下から見上げるアングルのコクピットがなんか好きです。
 episode 2では意識しませんでしたが、シナンジュのコクピットデザインは私の好みかもしれません。
 モノローグがないので

「危ないから戦うのはやめよう?冗談じゃない、遊んでいるつもりなのか。仕掛けたのはそっちだ。おまえがダグザさんを殺したんだ。やめたいなら死ねばいい。ダグザさんと同じように、爪も残さず消し飛んでしまえばいい……!」

はなし(正確には地の文なのでモノローグではありません)。
 マシーンに飲み込まれた(同調した)バナージというのは大事だと思うのですが、表現上仕方なし。
 そこからギルボアを撃墜したことがわかって脱力していく様子はいいと思います。





 ネェル・アーガマ内では捕まっているマリーダが目覚め、砲撃で穴の開いたアーガマから飛ばされそうになるアルベルトを助けます。
 もしかしたら今回の一番大きな変更点かもしれない場面です。
 小説版ですと、ガエルに殺されそうになるアルベルトをマリーダが助けることになるのですが、ガエルの生死が不明なアニメ版では上記のように変更されました。
 おかげでアルベルトが何者かわからず仕舞なのですが……ガルダでまとめてやるつもりなんでしょうか?
 ガエルはまた、ガランシェール隊との接触もなくなっていますので、後のジンネマンとの絡みに影響が出るようにも思います。
 時間がなかったとはいえ、今回ガエルの出番を削ったことは痛手ではないでしょうか?
 もう死んだことにするならばアイザックを出す必要もないわけですし……
 最悪どちらにしてもいいようにアイザックだけだしたということでしょうか?







 予想通り5巻ラストまででした。
 しかしリディが「ラプラスの箱」の正体を知る場面などはカットされており、情報量はやっぱり足りていません。
 私が参加できなかった舞台挨拶では、1本当たりの時間を延ばす話や7巻へ増やすような話もされたようですので、実現して欲しいと思います。
 っというか、このペースで行ったら終わる気がしない……
 ただでさえ、小説版のラストが尻切れトンボみたいなのに、それじゃすまなくなってしまいます。
 それはそれとして4巻の話をしようと思います。
 個人的には7巻のミネバがガルダから飛び降りるところまでいけば最高に盛り上がると思いますが、ここまでいくでしょうか?
 6巻のエピソードははっきり言って、ジンネマンとバナージの関係だけ進められればいい、本筋とはもっとも関連の薄いエピソードですので、カットするならここだと思うのですが、パンフレットの予告を見る限りちゃんとやるみたいです。
 大変ですが、やるからにはシャンブロやビットをちゃんと動かしてほしいと思います。
 声優が亡くなっているという理由もあってブライトにばかり注目してしまいますが、カイ・シデンベルトーチカ・イルマ今後登場の可能性があります。
 ベルトーチカも順当にいけば4巻(もしくは5巻冒頭あたり?)で出ますがどうなることやら。
 あと4巻はイスラム教とか大丈夫なんでしょうか?
 そしてガエル……










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HGUC 1/144 MSN-06S シナンジュ チタニウムフィニッシュ (機動戦士ガンダムUC)

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