ガノタのチラシの裏

ガンダムについて思いついたことを気ままにかいています。

0096/Sect.6 「黒いユニコーン」3 感想・後編

 サイコ・フィールド発生の隙をついたミネバはガルダから飛び出し、ユニコーンへ飛び込みます。
 逆襲のシャアラストで発生した、サイコ・フレームの共の現象をこう呼ぶのだそうです。
 ガンダムでよくある(?)不思議な力で全て解決の一つに理屈をつけたものです。
 今回はフル・サイコフレームユニコーンとバンシィの接触によって起こりました。



 サイコ・フィールド
 サイコ・フィールドにより増幅された意思を感じ取り、ユニコーンのコクピットを開きバナージはミネバをキャッチします。
 インダストリアル7で、プチモビを使って受け止めたことを思い出せセます。
 空中でヒロインを捕まえあるというのは最近だとエウレカセブンなどが挙がりますが、割とよくある古典的なシーンですが、やっぱり映像としてみると面白そうです。



 マリーダとアルベルトとジンネマン
 ガルダに侵入したジンネマンは現在のマスターであるアルベルトと接触します。
 まさかアルベルトがマリーダに惚れているとは夢にも思わないであろうジンネマンは反応に戸惑います。
 弟や父に対する反発から、マーサの脱出の声も無視してアルベルトはマリーダに戦闘の命令をつづけます。
 いまさらですが、マーサはアルベルトをどう思っていたのでしょうか。
 ミネバに子供のいないことを指摘されてたじろいだマーサですが、アルベルトは子供のように思っていたのでしょうか?
 利用していたのは間違いないですが、今回のように心配している描写も少なからずありますし、完全に道具と思っていたわけでもなさそうですし。
 多少ネタバレになりますが、最終的にコロニーレーザーを撃つことも、状況上仕方ないことで、もっと早く知っていれば助けていたのではないか?というのが私の考えです。
 シロッコとサラの関係がいちばん近いところでしょうか?
 そしてジンネマンとアルベルト双方の呼びかけに混乱したマリーダはコクピットからこぼれおちたところを、ジンネマンが助け出します。
 助け出されたマリーダですが、再び活躍するのはもう少し先になります。



 バナージとアルベルト
 バンシィを倒したバナージはガルダでアルベルトと再会します。

 「ここにいたら死ぬだけだ!早く!」
 「……ふざけるな」
 「おまえに、わたしを助ける資格があるかっ!」
 「あなたは……!」
 「お前が元凶なんだ。お前がすべてを奪った。父親も、『箱』も、マリーダも、みんな、みんな……!」


 「化け物め!おまえなんかに誰が助けてもらうもんか!おまえなんかに、おまえなんかに……!」

 助けようとするバナージに対してアルベルトは拒絶しガルダと運命を共にします。
 ある意味一番運命に弄ばれた男アルベルト、再三書いていますが小物っぷりがよく書かれていました。
 個人的には好きなキャラクターでしたので、ここで散るのは残念です。
 最初から続いていたバナージとアルベルトの争いは、マリーダを失ったことで、ここで決着を迎えました。



 リディとアルベルト
 ……っと思いきやアルベルトはリディに救出されていました。
 ミネバに振られた男とマリーダを失った男と二人の小物コンビはこの先最後まで一緒にいることが多いです。
 正直この二人の小物コンビ大好きです。
 いい物語というのは脇役がしっかりした物語だ、とはよく言われることですがこの二人はいい脇役でした。
 ちなみにこの時リディはデルタプラスを捨て、バンシィを回収したため登場機体がバンシィに代わります。
 搭乗MSがころころ代わるのもジェリドと同じですね。



 ブライトの力でネェル・アーガマと、地球から脱出したガランシェールが接触して今回は終了します。
 その際にバナージは、アムロの有名な「νガンダムは伊達じゃない!」のオマージュとして「ユニコーンガンダムは伊達じゃない……!」との台詞を吐いています。
 これで舞台は宇宙へ移ります。
 次の巻の見どころはオットー艦長の成長を中心としたオッサンの活躍です。
 これぞガンダム?(笑)
 そして、なんだか空気と化している気がするフル・フロンタルが久々に登場します。
 連載前は、発言でバナージを惑わすキャラだったはずなんですけどね。
 ただし、ついに次の巻で最後までバナージを惑わす発言をしてくれますが。
 なんだか微妙なキャラクターでしたフル・フロンタル