第九話 「巷に雨の降るごとく」 感想
アバンがまたもや使いまわしに。
制作現場はいろいろ大変だったみたいです。
サブタイトルは、満を持して登場の テクス・ファーゼンバーク。
Bパートのジャミルとの会話から。
テクス「マイクロウェーブを直接水面に当てて水蒸気爆発を起こさせるとはな。
それにこの奇跡の雨だ、洒落てるな。
濡れてしまったな、包帯を変えよう。」
ジャミル「……すまん」
テクス「巷に雨の降るごとく。わが心にも雨ぞ降る。
……ランボーの詩だったか?」
ジャミル「いや、ヴェルレーヌだ」
かっこつけようとして、間違いを指摘されるテクス先生がかわいいです(笑)
湖に逃げるフリーデンを追いかけようとするフロスト兄弟。
しかし、ドートレスHMファイヤーワラビーに後ろからうたれ阻止されます。
また後ろからやられるあたり、フロスト兄弟はもう少し後ろにも気を配った方がいいと思います。
Ζガンダムでアムロも「後ろにも目をつけるんだ!」と言っていましたし。
それにしても、フロスト兄弟の格好悪さに本当に驚かされるばかりです。
一応そのあとで、ちゃんとドートレスはぼこぼこにしています。
ですが、本来の獲物のガンダムを前に、この戦闘でヴァサーゴのメガソニック砲のエネルギーを使い切ってしまったようです。
フロスト兄弟……
ガロードVSエニル。
ごちゃごちゃ話しながら戦う、これまでで一番ガンダムっぽい戦闘。
私はやっぱりこういうのが好きです。
その後ジャミルの起点により、ザコット一味を退け一件落着。
さて、なんだか空気と化しつつあったフロスト兄弟のその後です。
オルバ「これで僕たちは宿命のライバルになれたかな、兄さん」
シャギア「そう認識してもらわねばな。我々の任務の遂行に支障をきたす。
だがオルバよ。この間の僕たちの美学と言う台詞は、少しばかりやりすぎだと思うがな。」
オルバ「フフフフ。了解、兄さん。」
「サン・アンジェロ編」のテーマがフロスト兄弟と戦うことではなかったので、この「サン・アンジェロ編」に限れば、ライバルどころか、ちょくちょくちょっかいをだしてくる変な兄弟という認識だったのような気がします。
やっぱりガンプラを売るためとはいえ、ガンダムVSガンダムの決着のつかないことがわかっている戦いを延々と見せられてもつまらないです。
この点が敵も味方もガンダムの平成以降のガンダムの問題の一つだと私は思っています。
次回からは「フォートセヴァーン編」。
キャラクターの紹介は一通り終わりましたので、ようやく本筋に入っていきます。
Xの評価は「フォートセヴァーン編」が楽しめるかどうかというのが、ポイントの一つになってくると思います。
今回の名台詞:
ナレーション
「少年はまだ少年のままでいる事を選び。少女は少しずつ大人へと変わっていく。
ガロードは孤独と決別し、ティファは人としての心を取り戻し始めた。
時は戦後15年。
彼らの旅は、今、始まったばかりである。」
ナレーションですので厳密には台詞ではありませんが、このシリーズを締めくくるいい言葉だと思います。
まさにボーイミーツガール!