0096/Sect.3 「パラオ攻略戦」➀ 感想
説明によると、突然の変更ではなく、最初から、虎哉孝征氏が担当する予定だったが、キャラクターのイメージを根付かせたいという観点から、安彦良和氏に描いてもらっていたそうです。
・・・いや、読んでるほうとしたら、かなり突然なんですが。
俺の場合、キャラクターのイメージどころか、挿絵のイメージも完全に安彦良和氏で固定されてしまっているので、しばらく違和感がぬぐえそうにありません。
書き手が変わっても、挿絵がカラーで描かれているのは変わっていませんが、カラーイラストはいつ見れるんでしょう。
で、こういったことが起こると、ついついうがった見方をしてしまいます。
逆シャアのときはストーリーに口を出そうとして、安彦良和はキャラクターデザインからおろされたという話がありましたが、今回もそうでしょうか。
それともやっぱり、originの連載とユニコーンの挿絵、ガンダムエースの表紙というのはつらかったんでしょうか?
挿絵と表紙は全部カラーですし、originも最初の数ページはカラー。
場合によっては、originの最後がカラーだったこともあります(最近、少なかったのはやっぱり、この仕事量の影響でしょうか?)。
安彦良和氏の筆の速さは知りませんが、すごい量だと思っていました。
まぁ、こんなことを考えても真実はわかりませんので無意味なんですけどね。
本当に説明の通りかもしれませんし。
あ、単行本の表紙イラストだけは安彦良和氏で続けてほしいですけど、どうなるんでしょう?
では気を取り直して、今月の感想。
アルベルトとマーサの会話
当然ながら、マーサはバナージがカーディアスの子だと知っていた。
アルベルトは知っていたものの、前回の時点では、バナージが、バナージ・リンクスであるとは気づいていなかった。
描写として、アルベルトが本来『箱』を引き継ぐもの?というものがいくつかある。
っということは、アルベルトはカーディアスの正妻の子なのか?
アルベルトは33歳、カーデアスは60歳、ありえないとは言い切れない。
アルベルトのファミリーネームが明かされていないのはそういう意図があったということか?
察しの良くない俺では『ラプラスの箱』がなんだか本当によく分かりません。
アルベルト曰く、≪ユニコーン≫がなければ『箱』の安全は守られるらしい。
囚われたミネバ・ラオ・ザビ
字の文でオードリーをミネバ・ラオ・ザビとしている。
一応、かなり無理があるがオードリー=ミネバというのはミスリードとすることもできましたが、もう確定でしょう。
リディ・マーセナスが連邦政府初代首相の家計と分かる。
新事実と思いきや、プロローグに「地球連邦政府首相、リカルド・マーセナスです。」という台詞があった。
完全に覚えていませんでした。
もう、オードリー・バーンという名前はアレックス・ディノという名前並みに空気になるんでしょうか。
バナージ・リンクスとフル・フロンタル
仮面をとると、顔は予想通りというべきかシャアと同じ顔らしい。
挿絵からは今ひとつ判断にこまるが、字の文から考えて間違いない。
安彦良和氏の挿絵であったなら、もっと分かりやすかったのだが、今回から挿絵が変わったのが悔やまれる。
しかし、顔が同じとなると、やはりシャアのクローンあたりが妥当な正体だろうか?
あまり詳しくはないが、ガイア・ギアのアフランシ・シャアにもつながるし。
二人の会話中には、アンジェロのフル・フロンタル傾倒っぷりが今回もあふれる。
試作可変MSδ(デルタ)プラス
ちがったようで、百式を可変MSとして完成させたのがδガンダムだったらしい。
δプラスはなんとなくMSの機械っぽさ(?)が強調 されたデザイン。
文中にはマス・プロダクツ的な硬さはないとあるが・・・
バナージとマリーダ・クルス
バナージは、パラオにて、ギルボアやマリーダと住むことになった。
一緒に生活をすることによって、情が移っていくという展開だろう。
依然、マリーダがインダストリアル7で、生活する人々を見てしまったために、クシャトリヤで攻撃しづらくなっていたのと同じものを感じることになるだろう。
インダストリアル7で見た少年、バナージがユニコーンのパイロットであったことを知ったマリーダの描写がなかったのは残念。
一体どう思ったのだろう。
総評みたいなもの
Sect.3に入り、これまでよりバナージの描写が多くなる予感。
今回は、連邦につかまったオードリー(ミネバ)と、ジオンにつかまったバナージの対比の話といったところ。
パラオの人々とのふれあいを通してどう変わっていくのだろう。
今回の話自体は微妙でしたが、今後に期待できるのでは」ないかと思います。