年末だし今年のガンダムを振り返ってみよう 〜その1〜
完結が今年ですので、今年のガンダムを語る上で『機動戦士ガンダムAGE』語らないわけにはいきません。
もっとも各話の感想も書き切っていないという中途半端な立場ですが、そのうち何とかしたいと思います。
そういえばガンダムXもまだ終わってません。
放送途中は散々叩かれた『機動戦士ガンダムAGE』ですが、放送終了後は全く話題に上がることがなくなりました。
私は「いつか総括を書きたいなぁ」と思っていましたが、そうでなければ私も忘れ去っていたことでしょう。
っというわけでAGEについて私が思っていることをいろいろ書いていきたいと思います。
3世代、100年に渡る物語
いつかやると思っていました。
むしろ私が新しいガンダム企画をサンライズに持ち込むとしたら(痛い妄想ですが)、アナザーガンダムならこれしかない!と考えていました。
ガンダムはもともとアナザーまで考えて作られていたものではない、どころか本来は宇宙世紀ですら続編を想定されて作られたものではありません。
しかし、ファーストの人気(主にガンプラ)から宇宙世紀は長期に渡り物語が展開しました。
同時に複雑化されすぎ、また矛盾も多くはらむようになりました。
もっとも、私とってはその点こそが最大の魅力であり、ガンダムエース2010 No.092 4月号の『それいけ!!松戸アングラー隊』にて徳光義之さんがおっしゃっていた
”神は細部に宿る”
重箱の
スミをつついて
舐めまわせる
ほどの
ダシ汁やソースが
あるか否かが
その作品世界の豊かさを決定するそも「宇宙世紀」の
魅力はッ
その重箱のスミの
無限の豊かさ
ではないか
という言葉には完全同意しています。
それはそれとして、宇宙世紀の物語はどんどん展開していき、最終的には2012年12月22日時点で、U.C.0223(G-SAVIOUR)すなわち223年に渡る物語になっています。
実際の物語はU.C.0079から始まっていることを考えても145年、流石にG-SAVIOURはマイナーすぎますし、ガイア・ギアなんてもっとマイナーということでVガンダム(U.C.0153)までと考えると75年。
他にもいろいろと計算は可能だと思いますが、これだけでもかなり新規視聴者にとっては敷居の高いものになってしまっているのがお分かりいただけると思います。
ところが、ガンプラを中心としてガンダムを利用して利益を出してきたスポンサーであるバンダイにとってはこんな美味しいコンテンツを手放すはずがありません。
そのため、多くのアナザーガンダムが作れられることになりました(最初のアナザーガンダムであるGガンダムのきっかけが違うことはわかっていますが説明を省くためにこのような記述になって言ます。また、「黒歴史で最終的には正暦に帰着するんだろ?」という考えはここでは複雑になるだけなので忘れましょう)
宇宙世紀ガンダムが最初から続編を想定して作られていたわけではないように、多く作られたアナザーガンダムもそれぞれが独立していて続編を想定していません。
それゆえ、人気のあったものについては続編が作られたものがありますが、元の作品のキャラクターの人気によることろが強いため、あまり時間を経過させることができず(せいぜい数年です)「その世界の物語の続編」ではなく「そのキャラクターの物語の続編」になっており、とても宇宙世紀のような長い歴史とはなっていません。(Frozen Teardropはとりあえず忘れましょう)
それでいいのでしょうか?
せっかく作ったコンテンツです、長く続けていきたいと思いませんか?
しかも宇宙世紀という未だに続編の作られる成功例が身近にあります。
ザクはそれぞれの時代、MSV様々なバージョンがありますが、色を変えちょっとオプションを付けくわえただけでガノタは勝手に違うものと認識してくれ別商品とみてくれるという事実があります。
ガンプラ化の際に金型が流用できコストカットができます。
そんなMSがもっと欲しいとおもいませんか?
ってなことを私がプレゼンするなら言おうと思っていました。
おそらくこんなことを10倍くらいに濃くしてガンダムAGEという企画が通ったのだと思います、たぶん。
で、年代記としてのAGEがどうだったのか考えたいと思います。
AGEは第1世代、第2世代、第3世代の3つの世代が書かれていました。(3世代編は第3世代と同じなので略)
間については全くと言っていほど触れられていませんが、のちのちMSV等で埋めていこうという意図を考えれば当然のことと思います。
そうなると大事になってくるのが各世代でのエピソードの選択です。
本当にそんなに必要かと聞きたくなる第1世代の約3分の1を占める「ファーデーン編」、実質2話で描かれたアセムとゼハートの関係、何故か2回あるキオ編(正確には3世代編ですが)での味方の裏切り(しかもあまり掘り下げず、裏切り→死亡)、特にきになったところを上げましたが私にはエピソードが吟味されたようには感じられませんでした。(とりあえず今回は100年に渡る物語に対いするわたしの考えを書くのがメインですので、それぞれのエピソードに対する細かいところは省きます)
『もったいない』これが3世代、100年に渡る物語に対するAGEの感想です。
同じ企画はおそらくもう通らないでしょうし、ちょっと変えるというのも難しい課題です(事前に情報を出さずに1回くらい世代を変えるのはありかも知れませんが3世代は無理でしょう)。
それを一般的な物語と同様のエピソードで(だとしても、あまり出来がいいと思っているわけではありまあせんが前述の理由で割愛)作ってしまったのは『もったいない』。
全体を通すと確かに時間不足だったのは理解できるのですが、そうなった理由は1年半(6クール)を1年にしたから(日野晃博さんの放送終了後のインタビューより)ではなくエピソードの吟味が甘かったからだと私は思います。
なんで(おそらく一度しか使えない)貴重な年代物を失敗(定義はあいまいですが成功と言えないのは事実だと思います)させてしまったんだ……
『もったいない』
長くなってしまったのでその2もAGEです。
――その2はないかもしれませんが。
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