二つの祖国
全然知らなかったのですが、テレ東で今年の春に放送されていたようです。
大河で放送されたのは私の生まれる前ですので、30年以上ぶりの映像化とおもわれます。
プライムビデオでおすすめされたので、MHWのお供に視聴しました。
たまたま(というのには空きすぎですが)去年の春ごろ無性に山崎豊子さんの作品を読み返した中で読んだ作品の一つですし。(なお、私が一番好きなのは「華麗なる一族」。10年前くらいに映像化されていますね。)
というわけで「二つの祖国」。
例によって山崎豊子さんの(有名な、評価の高い)作品はとても長いものが多いため映像化するとダイジェスト版になりがちですが、この映像化も例にもれずといったところ(大河版の「山河燃ゆ」は見たことがないのですが、どうなのでしょう?)。
また、まともに作るととんでもない額のお金が必要になるため、どうしても全体的に安っぽさが漂ってしまうのも悲しいところです。
本作は主人公に直接的な関係の薄い大本営パートや、政治パートがありそこが結構面白かったりもするのですが当然にカット。
そんなシーンを入れていたら終わらなくなってしまいますので仕方ありませんが、片手間で見るには軽く見られていいと思いますが、ちゃんと見ようと思うと物足りないかもしれません。
ラストは蛇足感が強いと思いますが、まぁ、だれの意向かは知りませんが映像化するとああいうシーン入れたくなっちゃいますよね・・・
小説版のあの怒涛の施行の末の突然の末路は当時モデルとなった人物について知識のなかった私には衝撃的でした。
あと数ページしかないのにこの流れでどう終わるんだ?なんか急に行動しだしたぞ、え?え?といった感じだったのをよく覚えています。