episode 6 Bパート 感想
今回もネタバレ注意です。
リディとアルベルト
何度か書いていますが、私がユニコーンで好きな(負け犬)コンビです。
このあたりからアルベルトがマーサよりもマリーダを優先して行動していくようになります。
舞台挨拶で浪川大輔さんもおっしゃっていましたが、リディは目の下にクマが出来ています。
アニメ版では、本当にリディのダークサイドに堕ちた感が強調されていますね。
バナージとマリーダ
小説版ではこの話におけるマリーダの出番は最後だけで、あとは前回からの疲労で寝ているのですが、アニメ版では元気に(?)バナージを慰めにきていました。
マリーダの好きな食べ物をバナージが聞くのは、小説版では最後の出撃前だったのですが、アニメ版ではこのシーンになっていました。
マリーダはなんだか前回である程度問題が片付いたので、一皮むけたような感じですね。
バナージの部屋を出た時にミネバとあっても、正妻と愛人が出くわしたような気まずさを感じさせないのはそのためでしょう。
暗躍するネェル・アーガマクルー
アンジェロに気付かれるのは展開を早くするためでしょう。
レウルーラのフロンタルとジンネマン
(たぶん)アニメ版の新規MAが登場。
一緒に行った友人は調整中のシナンジュと言っていましたが、新規ですよね?
色やプロペラントタンクのせいで今一確信が持てないのですが。
ちなみに脚本には『完成間近のモビルスーツ』と書いてありました。
シナンジュならそういう表現はしませんよね。
――っとMSなんですね。
ジンネマンが「脚がありませんな……」と言うからてっきり……いや、むしろその台詞から読みとるべきなのは、現状で100%の性能が出せるということか。
しかし、小説版であった旧作のオマージュをアニメ版でことごとくカットしてきたことを私は非常に評価していたので、新規とはいえこのような台詞を入れてくるのは残念ではあります。
哨戒艦の接近
今回の話の転換点。
先ほどアンジェロに反乱を気付かせたこととこれでだいぶ展開が早まりました。
オットーにはアニメで新規の演説が追加。
これで成長した、と言われると「え?」って感じですが、情けないキャラがいいところを魅せる演出は好きです。
ここでばつが悪そうなウタルデ・ハッシャーとサーセル・ミツケールの2人、オットーの演説後の2人の変化、ep.2の人質の時と、こういう細かい演出が好きです(いつかのコメンタリーで言っていたテキトーな名前なのは置いておいて)。
バナージをブリッジへ逃がすコンロイ
Aパートの時も書きましたが、特に何か裏のあるキャラクターではない(はず)のに、なんでこんなに怪しい表情なんでしょう?
単純に私が気にしすぎなだけでしょうか?
フロンタルに捕まるバナージ
なにもこんなネタにされそうなポーズで拘束しなくても――というのは置いておいて、今回新規であまりい所のないフロンタルの活躍シーン。
背中がガラ空きなので、(その後どうなるか気にしなければ)コンロイに殺されてもおかしくなかったです。
ローゼン・ズールも出たと思ったら、半壊状態(もっと?)のクシャトリヤ(クシャトリヤ・ベッセルングと言うそうです)に踏みつけられます。
――ローゼン・ズールも新規で今回いいとこないですね。
ジンネマンが止めたことで、ローゼン・ズールがクシャトリヤのコクピットを捕まえますが、アンジェロに本当に撃てたかは難しいところです。
もちろんここで撃ててしまうのがアンジェロ・ザウパーというアニメキャラクターなわけですが、ザビ家の末裔を殺したら「袖付き」がどうなるか想像できないはずはないわけで、ジンネマンがマリーダの指示通りコクピットから出るのを待っていたのでしょう。
まぁ、ここでアンジェロがミネバを殺していたらまったく別な物語になっていたでしょう。
もちろん、演出上というのは大前提ですので悪しからず。
マリーダに「お父さん」と呼ばれて「んん……」と言う(脚本では「……」でした。うまく文語体にできません)ジンネマンは今回最高の演技だと思います。
また、ジンネマンに
「心に、従え。それがおれからの最後の命令だ」
と言われたマリーダの返事が
「了解――」
になったのは良改変だと思います。
小説版では、
(了解。マスター)
です。
流石にここで『マスター』と返すのは違うと思います。
マリーダは、ジンネマンの話を聞いている間、最後に顔を上げるとき以外目を見せない演出が印象的でした。
脱出するフロンタル
インコムを回収したり引きちぎったりするローゼン・ズールがかっこよかったのですが、レウルーラにインコムのスペアはあるのでしょうか?
小説版ではこの後ネェル・アーガマはハイパー・メガ粒子砲を撃つのですが、アニメ版ではカット。
ジオン共和国軍をアニメ版で出さなかったことで、撃つ必要性を低くした(別に撃ってもいいわけですから)ことで手間を減らせてます。
流石にep.3に続いてもう一回描いたらスタッフが死にそうです。
ただでさえ次回はコロニレーザーを作画しなければなりませんから。
アンジェロの名台詞だと思っている、
「みんなのために、と言ったなバナージ・リンクス。
奪われた苦しみも知らない奴が、ふざけたことを言う。そのみんなには、このわたしも入っているのだろうな?」
はカット。
ぽろっと出た本音(?)みたいな感じで私は好きなのですが、アニメ版では「みんなのために」と言ったバナージの台詞をアンジェロに聞こえていたのかどうかわかりません。
ローナンとマーサ
連邦議会に侵入するマーサ。
変更がなければ、これで『カフカスの森』へ向かうことになるのだと思います。
小説版では『カフカスの森』にブライトも合流するのですが、そのきっかけはローナンがカイに助けを求めたことにあるのですが、アニメ版ではカットされています。
“それ”がなくともブライトが持っているであろう情報筋をたどれば、ブライトが合流するのはおかしくありませんが、どうなるのかちょっと気にしています。
しかし、会議中にたばこを吸っている人が多いのが気になりました。
――あのレベルの人たちになると、会議中に喫煙するのはおかしなことではないのか?
その後のネェル・アーガマ
良く見たらアーロンがちゃんといました。
たぶんフルアーマー・ユニコーンの説明をしているのだと思います。
その裏ではフラストに始末を頼むジンネマン。
小説版ではガエルに頼むのですが、アニメ版では結局ガエルはサイアムの横にいただけでした。
小説版では今回ガエルがけっこう活躍する回だったのですが……
まぁ、あの手の万能キャラをあえて切ったことで、話的には面白くなったかも知れません。
フルアーマー・ユニコーン出撃
オットーの演説とともに。
ここでのミネバの演説はカットのようです。
小説版でいた、共和国軍がいないので指揮を下げる必がないことはありますが、可能であればep.7冒頭でなんとか入れてほしいと思います。
やはりフルアーマー・ユニコーンで印象的なのは背中のバーニア。
小説版では
良く言えば翼を閉じた大天使、悪く言えばバカでかい2本の尻尾を持てあます魔獣
と評されています。
小説版では出撃後すぐにデストロイ・モードになってしまうのですが、アニメ版ではまだ変形しませんでした。
予想どおりこれで終わりかと思ったら――
バンシィ・ノルン襲来
小説版でのバンシィ戦はアンジェロ戦後なので、ここで来るとは思いませんでした。
このまま決着まで行くのか、一旦別な戦闘を挟むか気になるところです。
ネェル・アーガマのジェガン、リゼルと交戦。
大量に出たリゼルのダミーが印象的でした。
――あんなダミーの数見たことないです。
これまではせいぜい2、3機……
フルアーマー・ユニコーンVSバンシィ・ノルン
ここからEDのイントロが流れ、チャプターも変わります。
今回のEDは単なるタイアップでなく、アニメ版機動戦士ガンダムUCの音楽を担当されている澤野弘之さの作詞・作曲・編曲によるものだからできたことでしょうか?本編の映像に重ねられて盛り上がりも一入でした。
短いとはいえ、ヌルヌル動いてかっこいいので何回も観てしまいました。
バナージ「リディ少尉」、リディ「バナージィィィィィィ」の声とともに、ビーム・サーベルのつばぜり合いで今回は終了です。
こんないい終わり方があるか?
小説版を読んで知ってるとはいえ、続きが早く見たいです。
しかし、フルアーマー・ユニコーンの装備って1VS1ではなく、1対多数もしくは隊戦艦でこそ活かされるものですよね?
小説版では共和国軍との戦いがありましたが、アニメ版ではカットされています。
うまく活躍するのでしょうか?
――あ、例の『完成間近のモビルスーツ』か!?
ep.3以降、小説版では出ていなかったサプライズ的な旧作からのMS(ドライセン、バイアラン、リゼル(ゼネラル・レビル等))が出ていたのですが、今作にはいませんでした。
『風の会』は旧作を出す最高のチャンスだと思って、どんなMS来るかと期待していただけに残念です。
事前にわかっていたとはいえ、『風の会』まるまるカットとは……
たぶん新型のMS(MAじゃないのか?)は出るようですが、個人的には新型よりも旧作リファインの方が嬉しいです。
一番観たかったところは前回のep.5で終わっていますので、過度な期待をしていなかったことはありますが、それを差し置いてもラストシーンは素晴らしかったと思います。
あんなん観せられたら(魅せられたら)続きが早く観たくてしかたありません。
一応今回は戦闘が観たかった人にとっては退屈な回ということになるのでしょうか?
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