ガノタのチラシの裏

ガンダムについて思いついたことを気ままにかいています。

赤の肖像 序幕 感想

 先日更新されたBD-LIVEではスタッフコメンタリーだけではなく、池田秀一さんの朗読イベント「赤の肖像」の講演の様子も配信されていました。
 私はイベントに参加していませんでしたので、これはうれしい特典でした。
 BD版「赤い彗星」をお持ちの方は、DLしておいて損はないかと思います。




 冒頭は、人類の発展の様子が語られ、機動戦士ガンダムUCのepisode 1のリカルド・マーセナスの演説へとつながります。
 人類の歴史から入るのは、ファーストのオマージュでしょうか?
 特にガンダムとは直接的なつながりはありませんので語ることはすくないのですが、一つ取り上げるとすれば地球を「生命のゆりかご」と表現したことです。
 これはΖガンダムのクワトロのダカール演説で使われたフレーズです。
 よくある表現ですから、意識していなくても出てきそうな言葉ですけどね。
 ちなみにこの文章を書いているのはユニコーンの小説版を書いた福井晴敏さんですので、解釈もオフィシャルではなく、あくまで福井晴敏さんの解釈としてお考えください。
 そこからはジオニズム成立の過程がかかれ、一年戦争が勃発したところでpart 1終了。




 part 2はファーストの映像とともに開始。
 MSという言葉を出すまでは徹底して戦車や航空機しか写さない編集の仕方がうまいと思いました。
 MSについては、

ボタンを押せばケリがつく戦争は過去のものになり、個人の力量が戦局を左右する時代が再び到来したというわけだ。

という解釈が面白い。
 「性能+個人の操縦技術」で強さが決まると言うのはいかにもアニメ的ですが、それを無理矢理理屈をつけて説明するというのはガンダム的で好きです。
 ここで初めて「私」という言葉が使われ、この朗読が「シャア視点」のものであることが明らかにされます。
 というかここから完全にシャア視点になり、「私」という一人称も頻繁に使われるようになります。
 むしろここまでは神の視点だったと考えた方がいいのでしょうか?
 とはいえ、開戦となりサイド7へ侵入する際のシャアの様子になります。
 ブリッジの様子を気にしたり、自分の出世についての考えが語られたり私はこういうかっこ悪いシャアが好きなのでいいのですが、福井晴敏さんの独自解釈と相まって、嫌いな人はとことん嫌いそうです。
 最後は「私はシャア・アズナブル。ご覧の通り、軍人だ」というシャア・アズナブルの名台詞で「赤の肖像〜シャア、そしてフロンタルへ〜」のタイトルが表示されて終了。
 なかなか楽しめそうです。
 というかこれ、月に一章ずつの配信となると完結まで長そうです。










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