ガノタのチラシの裏

ガンダムについて思いついたことを気ままにかいています。

2010 No.096 8月号 機動戦士ガンダム MSV-R ジョニーライデンの帰還

 サブタイトルが見つかりませんでした。
 今月取り上げられたのは、「ボール 機雷散布ポッド装備タイプ」。
 ど忘れしてしまっているだけかもしれませんが、このボールはこれまでの紹介記事に出ていましたっけ?
 「動く棺桶」として有名なボールですが、解説によると、このタイプの戦果は良好だったそうです。
 漫画の序盤では、アッシマーが登場しています。
 アッシマーが配備されていたのはΖガンダムのU.C.0087、後継機であるアンクシャが登場するのがガンダムユニコーンのU.C.0096、ジョニーライデンの帰還の舞台はU.C.0090。
 このタイミングなら、「プロトタイプアンクシャ」とか出してくれれば良かったのに、と思います。
 「MSV-R」のカバーしている範囲ではありませんけどね。





 ジョニー・ライデンの資料として買ってみました。
 内容については、長谷川祐一さんのいつものテイストですが、ジョニー・ライデンの自由さを感じました。
 巻末に書かれていたことの抜粋になります。

 MSVとは……(中略)「書かれていない行間を楽しむ」文化だと思っていたからだ。だからジョニーはどこでどんな戦果をあげたか、という経歴と最小限度の人物描写しか存在しないのではなかったか?そこから先はファンにゆだねるために。彼に人気があるのは人物像がはっきりしないことによっていくらでも自分をとうえいできるからではないのか?
 しかし、振り返ってみれば人気キャラクターとなったジョニーの総合イメージは20年の間に多くのファンの総意を吸収して少しずつ固まってきたようにも思う。「ジオンの伊達男」として活躍するジョニーはかっこよくなっていゆくと同時に「どこかにいた、かもしれない誰か」からは遠のいていくのもまた事実で……。

 そこでぼくはちょっとだけ悩んで、ジョニーのキャラをいままで語られてきたのとは真逆のほうへ、なるべく遠くまで放ってみることにした。そうすれば、今まで語られていたジョニーのイメージの間にギャップができ、そこが新しい「行間」になるのではないか、と思ったからだ。
 そしてそこに新たなる「ジオン脅威のメカニズム」を次々に投入すれば!
(以下略)

 こういったコンセプトのもとに書かれたそうです。
 以前も書きましたが、私のジョニー・ライデンのイメージはゲームによるところが大きいですし、多くの特に比較的若い方のジョニー像も同様だと思います。
 ですので、「機動戦士ガンダム MSV戦記 ジョニー・ライデン」は、ジョニーのキャラは固まったものではない、ということを再確認させてくれる一冊でした。
 ところでDr.Qのパイロットスーツが木星帝国(ジュピターエンパイア)に似ているのは、何か意味があるのでしょうか?ただの遊び心でしょうか?