ガノタのチラシの裏

ガンダムについて思いついたことを気ままにかいています。

0096/Sect.7 「宇宙と惑星と」3 感想

 占領されたネェル・アーガマ
 医務室で目を覚ますマリーダからスタート。
 全員をモビルスーツデッキに移動させるためにやってきたジンネマンと少しだけ会話します。
 今回ついにマリーダが動きます。



 ミネバ・ラオ・ザビフル・フロンタル
 フロンタルのもって回った口調が、正体を知った後で聞くと道化でしかないなぁ、と思います。
 シャアは象徴として利用された際、自らを道化と称していましたので、その点は間違いではないのかな?と思います。
 ミネバの策略でフロンタル(モナハン・バハロ)の目的が艦内に放送されます。
 簡単にまとめると、

 アースノイドは、スペースノイドがいなくては生活が成り立たない、でも主従逆転を恐れて自治権は絶対認めない。→じゃあ、もう無視すればいい→地球圏の奴らは生きていけないけど、スペースノイドは生きていける。→むしろスペースノイドで協力しよう。→サイド共栄圏作ろう!

 というもの。
 地味な印象を受けました。
 本当にこの目的で動いていたのか、わかりかねるところもあるのですが、自治権要求から、疑似経済制裁というのはなんだか判断が現実的すぎるような(笑)
 現実的すぎて、敵キャラとしての魅力を下げているような気がします。
 革命を始めるインテリは、夢みたいな目標を持ってやって欲しいものです(笑)
 語りについて、「でも、熱がない」とはレイアムの弁ですが、的を射たよい発言。
 はたしてフロンタルに人心は掌握できるんでしょうか?
 「私の知っているシャア・アズナブルは本当に、死んだな」
 フロンタルの考えを一蹴したミネバはこう言います。
 そして、ユニコーンの示した最後のポイントが<メガラニカ>と明かします。
 全部劇中で語られてますのが、始まりと終わりが同じところであり、そこに至る過程が大事である、というのはまさに「古典」ですね。




 マリーダ・クルス復活
 ミネバの手引きで、タクヤ、ミコットが行動を起こしネェル・アーガマに混乱が生じます。
 その中でユニコーンに乗り込もうとするバナージにビームサーベルを構えたシナンジュが牽制、フロンタルがついにバナージを最後まで縛る言葉を発します。

 いまなら、まだ間に合う、私と来い。君にもわかっているはずだ。君はもう、君が言う”みんな”の中へは帰れない。

 この言葉にとらわれるバナージですが、そこでクシャトリヤファンネルシナンジュをとらえ、バナージはユニコーンにのりこみます。
 マリーダの復活です。
 クシャトリヤにマリーダとともに乗り込んだミネバは、フロンタルの理想はジオンの理想と遠いものとして武装解除を迫ります。
 このときのジンネマンの「心に、従え。それが、おれからの最後の命令だ」は今回の名言。
 もっとも今回の件で信じものが崩れたジンネマンが逆に次回からふさぎこみます。
 そして、進路をインダストリアル7へ向け今回は終了です。



 ついにFinal Sectです。
 っといっても2巻ぶんありますが。
 最終決戦にむけてネェル・アーガマ内の話をまとめる回でしたのでハイテンションで終わったSect.6と比べると、パワーダウンした感じ。
 連載版と区切りは異なりますが、一応単行本の区切りに合わせて感想を書いていきたいと思います。
 あ、おっさんの話全然書いてない……