ガノタのチラシの裏

ガンダムについて思いついたことを気ままにかいています。

0096/Sect.3 「パラオ攻略戦」③ 感想

 4巻に収録される最後の話です。

 戦闘メインの久々に面白い回だと思います。



 ユニコーンのバナージ・リンクス

 4巻の特装版についてくるビームガトリングガンギラ・ドーガを撃破するバナージ

 販売促進ですね。

 ネオ・ジオンの工場から盗んだものらしいですが、本来はどのMS用の装備なんでしょう。

 ところで、このギラ・ドーガ撃破ってバナージが始めて落とした機体ってことになるんじゃありませんか?

 けっこうあっさりしてますね。



 デルタプラスのリディ・マーセナス

 さり気なく3機撃破。

 3度目の実戦ということを考えると結構すごいと思います。

 ……あくまで脇役としてですが。

 機体の性能か、ミネバ効果か、はたまた実力かわかるのはそれほど先のことではないと思います。



 バナージ&リディVSアンジェロザウパー

 バナージ「あの紫の奴、怖いぞ……!」

 F91の「あんなことを計画した敵は、怖いぞ」というシーブックの台詞を思い出しましたが、意識してやったのか、偶然か。

 自分が守ろうとしたミネバが、リディの手によって別な解決策を見出したことに反発を覚えるバナージは良くも悪くも主人公らしい性格ですね。

 対するリディもバナージの言葉には敵わないなぁ、という感じ(ちょっとうまく表現できません)。

 なんか微笑ましいぞこいつらw



 ユニコーンモードのままで長く戦うのも初。

 初陣でも、フル・フロンタル戦でもすぐにデストロイモードになりましたが、今回はユニコーンモードのままです。

 読んでいる段階では何故変形しないのかと考えましたが、後半になりわかりました。

 要するにアンジェロがニュータイプでないのですね。



 VSクシャトリヤ

 サイコフレームは現在のネオ・ジオンに製造する技術はないそうな。

 第二次ネオ・ジオン戦争からの衰退を感じさせる描写。

 シャアがアナハイムに流したことや、 「すごい技術じゃないか!」とアムロが褒めていたのが懐かしい。



 ミネバがユニコーンクシャトリヤの戦いを見てユニコーンが、対ニュータイプ用に造られたというガンダムだろうと想像します。

 一応情報としてミネバはユニコーンのスペックは知っていたのでしょうか?

 また、ミネバは、『袖付き』でファンネルを駆使するパイロットといえば、知る限りひとりしかいないと考えます。

 無論、ミネバが知らないだけで他に存在しないということが考えられないわけではありませんが、ファンネルの付いたMSはクシャトリヤしかないと考えるのが妥当でしょう。



 クシャトリヤのパイロットがマリーダであるとバナージが気づきます。

 読んでいる側としては既出もいいところな状態ですが、よく考えるとバナージはまだ知らなかったんですよね。

 それによって、戦闘の中に会話がたくさんでてきて、おお!ガンダムっぽい戦闘だ!ッて感じ。

 アニメでは戦闘の描く枚数を減らすためのものですが、俺は好きです、待ってました。



 <NT-D>はニュータイプと戦うことにより起動するシステムであることがフロンタルから明かされます。

 逆に言えばの起動したフロンタルはニュータイプである、ということの証明でもあります。

 <NT-D>の敵のサイコミュ兵器を支配する力ってすごいですね。

 ビームコンヒューズもびっくりです。



 ジンネマンはミネバをジオン再興のために大切にしていたそうです。

 今まで、あまり大切にしているようには感じられないフロンタルの描写しかなかったので、ジンネマンの考えとして描写されるのはありがたいです。

 と同時にネオ・ジオンが一筋縄ではいかない部分のひとつでもあります。

 また、マリーダがジンネマンを妄信しているような描写はありましたが、ジンネマンがマリーダをどう思っているかということは描写されていませんでした。

 今回は、フロンタルに怒号をぶつけたり、マリーダをお前は造り物なんかじゃないと言い、大切にしていたというのがわかりました。

 理由のようなもの明かされていませんが何かあるのでしょうか。



 プル・シリーズには≪ガンダム≫に対する敵意と憎悪が潜在意識に刷り込まれている。

 初耳でした。

 というか、マリーダがプル・シリーズであるということがやっと明かされました。

 あまり衝撃的と感じないのは、ガンダムエース8月号のデータガンダムですでにネタバレされていたからですね……

 マリーダはプルトゥエルブとして量産型キュベレイ部隊のひとりだったようです。

 量産型キュベレイって何機いましたっけ?

 そういえば、Evolveにも量産型キュベレイの生き残りでてきましたよね。




 金髪の青年。

 言うまでもなくグレミーですね。

 バナージとの邂逅でマリーダの過去が明かされます。

 量産型キュベレイが倒された後、マリーダは娼婦をしていたんですね。

 マスターに従順すぎるのはマリーダの個体差のひとつなんでしょうか?

 少なくともプルツーはそこまでグレミーに従順ではなかったかと思うんですが。

 スリー以降はその傾向を強くしたとも考えられますがね。

 あ、でもマスターが変わることに抵抗はない様子ですのでそうでもないのかな? 

 セックスをする時に感じている不快感とバナージとの邂逅時に感じた不快感の描写は同じですね。

 ハマーンカミーユに対して感じたものと同様でしょうか? 

 妊娠もしていたようですが、強制的に堕ろされたようです。

 壮絶なマリーダの過去でした。



 総論

 冒頭に書いたとおり久々に面白かったです。

 次回は新章かと思われますがこのままいって欲しいです。



 ところで

 あまり重要ではありませんが、「サブ・アーム」か「隠し腕」か表記が統一されないのはなぜでしょう?

 同じ言葉が続かないようにするためでしょうか。

 俺の頭では使い分けを理解できませんでした。



 ところで 2

 バナージの兄貴分というポジションだったはずのリディ。

 その役割を果たす前にミネバと地球に行ってしまいました。

 次にアーガマに戻ってくるのはいつなんでしょう。