0096/Sect.2「赤い彗星」③の感想
すでに、次のガンダムエースは発売しているという一ヶ月遅れの更新です。
どうも、Sect.2は個人的に今一つ盛り上がらず、更新のテンションが下がってました。
まだ続くと思っていたのですが、今月のガンダムエースによると、次回から「パラオ攻略戦」という、新章に入るらしいです。
今回の最大のポイントはやはり、オードリー・バーンの正体がミネバ・ラオ・ザビである、と正式に明かされたことだろう。
おそらく、ユニコーンを読んでいる人は、ある程度ガンダムの知識があると思うので、オードリーがミネバである、ということはバレバレだったと思いますが、本編で書かれたということはかなり意味があることでしょう。
そもそも、自分はオードリーの正体が明かされるのはかなり後、ラスト付近だと考えていたのでかなり驚いた。
しかし、どうも、フル・フロンタルのミネバの扱いが酷すぎるような気がする。
ミネバはザビ家の最後の生き残りとして、ハマーンがしたように利用されてもおかしくないポジションなのに。
つまり「ラプラスの箱」には「ザビ家の血」以上のものとなる(連邦を根底から覆すとしているから当然あるが)。
でも、その点を差し引いても、やっぱり扱いが軽すぎる。
そうなると、問題になるのはフル・フロンタの正体。
フル・フロンタル自身が、ミネバ以上の血の力を持っているなら、その疑問が解消しないこともない(ちょっと微妙なライン)。
が、ザビ家以上の血となると、ダイクン家の血以外にありえない。
すると、フル・フロンタルの正体がシャアということなるが、さすがにそれはありえないだろう。
そもそもシャアはZでは、ミネバがハマーンの傀儡として育てられたことに激怒し、ZZにおいてはミネバを連れ去っている(設定)。
そんなシャアが今回のような扱いをするとは思えない(それゆえ、「ダイクンの遺児が、ザビ家の末裔を大事にするはずがない」とミネバがいうのには少々疑問。ブラフと考えられるのであまり重要視する必要はなさそうだが。)。
また、同様にザビ家の血と考えると、同じ金髪つながりでグレミー・トトが思い浮かぶ。
本編では結局、正体不明で終わった彼だが、一番有力な説はギレン・ザビのクローン説。
プルのように、大量に作られ、その中の一人と考えられなくもないかも。
いずれにせよ、ミネバを、こんなぞんざいな扱いでいいのか、フル・フロンタル?
ってか、フル・フロンタルの台詞がシャアを意識しすぎでちょっと萎えぎみ。
ミネバを人質にする、シーンにおいては、ユニコーンの日でのヘタレっぷりが嘘のように、ダグサに食い下がるミネバ。
そして、バナージが主役らしく出撃する。
アルベルトは、「ユニコーンの日」のラストで、ユニコーンに血走った目を向け、回収しろと言っていたのとは逆に、「鍵であって『箱』ではない」や、「バナージ君は戦ってくれるよ。RX-0が破壊されるまで」といいはなち、破壊させるためにバナージを乗せている。
どういうこっちゃ!
しかも、最終的に、クシャトリヤにユニコーンが拘束され、「≪ユニコーン≫が、『箱』がネオ・ジオンに・・・」と鍵から『箱』に変化している。
なにか、ミスリードを誘っているのだと思うが、どういうことだろう。
フル・フロンタルが渡せといっている以上、出撃させれば、撃墜ではなく拘束される可能性があることも考えなかったわけではないだろうに、破壊目的で出撃させて、拘束されて焦るアルベルトがよくわからない。
勝手な人物として書きたいのはわかるが、考えの足りない人物として書きたいというような印象は受けないのだが(間違っている可能性あり)。
とりあえず、seedのラクスを人質するとこと被るというのは言ってはいけない。